2011年1月13日木曜日

NIRSによるう診断についてのNatureに掲載された批評

Neuroscience: Thought experiment
Japanese hospitals are using near-infrared imaging to help diagnose psychiatric disorders. But critics are not sure the technique is ready for the clinic.

後輩が教えてくれた情報。この批評によると、NIRSを用いたうつ病と双極性障害の鑑別は時期尚早ではないかと述べられている。わざわざ著者がNIRSを体験したようで、自分のデータは健常者と言われたが、健常者よりもうつ病や双極性障害のパターンに近かったと述べている。この批評では他の研究者のコメントを引用してNIRSはまだ研究手法としてのみ有用であり、臨床で鑑別診断を行うことはまだ難しいのではないかということや、もともと日本で先進医療として適用になったときの評価委員会でも研究データのサンプルが少ないことなどが批判されたが、推進派の声が大きく採用されたと述べられている。
自分もNIRSを使っていたが、NIRSはかなりデータの信頼性や解釈の仕方が難しいと思うし、こういったNeuroimagingの手法を臨床応用するという考え方自体あまり将来性がないと感じている。ただ、この批評自体はデータを挙げて反論しているわけでもないので、説得力はそれほどないように思う。

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