2012年12月27日木曜日

"Mind the Trap":マインドフルネス訓練は認知的硬直性を低減する

"Mind the Trap": Maindfulness Practice Reduces Cognitive Rigidity 2012 PLoS one

2つの実験によってマインドフルネスと認知的硬直性の関連を、Einstellung water jar taskを用いて検討した。被験者は3つのつぼを用いて特定の量の水を得るように求められた。初期の問題は同一複雑な構えによって解くことができるが、後期の問題(クリティカルあるいは罠の問題)はさらにシンプルな構えを加えることによって解くことができる。硬直性のスコアは複雑な構えの耐久力を通して計算された。実験1ではマインドフルネスを受けた被験者はまだ瞑想訓練を受けていない被験者よりも硬直性のスコアが低減した。実験2ではWaiting-listとのRCTを行い、そこでは同様の結果が得られた、我々はマインドフルネス瞑想は体験によって盲目になる傾向を通して形成された認知的効力性を低減すると結論付けた。この結果は過去の体験によって新規で適応的な方法を見落としてしまう傾向を減らすというマインドフルネスの利得という観点から議論できる。

柔軟性は次の実験でやろうと思っている。が、なかなか課題に落とし込むのは難しい。fMRIを前提にするとなおさら。しかし、マインドフルネスは何でも効果があるように思うが、その背景にあるメカニズムはシンプルな気がする。回りくどい過程を飛ばして情動やそれを制御する認知によりダイレクトに影響しているのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ツイート @freeroll_をフォロー