2014年7月4日金曜日

健常成人における感情のラベルづけと認知的再評価の共通および異なる神経基盤

The common and distinct neural bases of affect labeling and reappraisal in healthy adults. 2014 Frontiers in Psychology

感情制御は意識的で意図的な感情の変化に対する試みとして一般的に特徴付けられている。例えば認知的再評価を通して特定の刺激や状況をより脅威的でないように再解釈することによって感情的反応を提言しようとする。しかし、感情制御の方略の中には意図的でなく偶発的な物があるというエビデンスが集まりつつあり、それは情動調整は明確なゴールではなく結果であることを意味している。たとえば、感情的ラベルづけは外的な刺激や自分の感情的反応に対して意図的な感情反応の変化を目的としない言語的なラベルづけをするだけであるが、それは感情的反応を減少させることが神経レベルでも実験レベルでも示されている。この意図的な感情制御方略と無意図的な感情制御方略が共に辺縁系と感情反応を提言するが直接これらの方略の神経メカニズムを比較した研究は乏しい。本研究では、我々は意図的な感情制御と無意図的な感情制御を検討し、事物の命名、感情のラベルづけ、認知的再評価が共通もしくは異なる神経反応や自己報告反応を嫌悪画像に対して示すかを単なる観察条件と比較して健常成人に現れるかを検討した。感情のラベルづけと認知的再評価は前頭のいくつかの制御に関わる領域の活動を共通してしめし、感情のラベルづけはこれらの領域においてはより強い活動さえ示した。扁桃体はどの方略でも共通して減少した。感情のラベルづけと認知的再評価は自己報告の現象と関連していた。これらの結果は感情のラベルづけと認知的再評価が共通の神経認知的メカニズムを持つことを指摘しており、意図的な感情制御と無意図的な感情制御が共通した神経プロセスを制御することを支持している


つい忘れてしまう。
感情のラベルづけと認知的再評価に神経基盤の差があまりないなら、認知的再評価はむしろ単なる感情のラベルづけの延長なのかもしれない。しかし、行動指標は認知的再評価の方が効果が大きい。試してみたいなあ。

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