2011年7月7日木曜日

うつ病のMRI研究:系統的レビューとメタ回帰分析

Magnetic resonance imaging studies in unipolar depression: Systematic review and meta-regression analysis European Neuropsychopharmacology 2011

これまでの構造MRI研究のメタ分析はうつ病において皮質と皮質下の異常がみられることを示している。
さらに、著しい非均一性の系統的探索の欠如がこれまでの知見の一般性を損なわせている。我々は系統的レビューとメタ解析を効果量を推定するために行った。出版バイアスや研究デザインの多様性が効果量に及ぼす影響を検討した。本研究の目的はうつ病、双極性障害、健常者のMRI研究を系統的に比較することと年齢に関係なく全ての関心領域を検討すること、効果量に影響する要因をメタ回帰分析で検討することである。うつ病においては前頭前野、帯状回、海馬、線条体などの感情処理にかかわる領域の体積減少がみられた。下垂体と白質は増加していた。効果量に影響する要因は、方法、臨床データ、薬物療法、年齢であった。

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