2011年10月17日月曜日

全般的社会不安障害における悲しみ表情に対する内側前頭前野の過活動とオキシトシンによる調整

Medial frontal hyperactivity to sad faces in generalizes social anxiety disorder and modulation by oxitocin 2011 International Journal of Neuropsychopharmacology

全般性社会不安障害(GSAD)は脅威と関連したネガティブな社会的キューに対する辺縁系と前頭前野の活動の高まりと関連須津が、社会的に脅威でないネガティブな刺激に対する脳の反応はほとんど知られていない。神経ペプチドのオキシトシンは恐怖と関連した脳活動を減衰したりネガティブ刺激を再活性化することが示唆されている。我々はGSADと健常者を対象に非脅威的な悲しみ表情に対する皮質の活動への鼻腔からのオキシトシン注入の効果を検討した。被験者内二重盲検試験により、悲しみ表情と幸福表情に対する脳活動をオキシトシン、もしくはプラセボ注入後にfMRIで測定した。健常者と比較して、GSADでは悲しみ表情に対するMPFCとACCの活動上昇がみられた。オキシトシンは有意にこれらの領域の活動を減少させ、健常者と同レベルにした。これらの知見はGSADが非脅威的なネガティブな社会的刺激に対する皮質の活動と関連しており、オキシトシンんがこれらの脳活動を減衰することを示している。オキシトシンによる皮質の活動への調整は,GSADにおける社会的にネガティブな刺激の調整に対して神経ペプチドに広範な役割があることを強調するものである。

MPFCつながりで自分の論文を引用してもらっていた。わざわざ用いた刺激が社会不安障害にとって非脅威的だがネガティブ刺激であるということを書いているが、それが扁桃体や島の活動がみられなかった理由になっているようだ。扁桃体や島に体するオキシトシンの影響も検討できるとさらに良い結果だったのだろう。

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