Using an experimental medicine model to explore combination effects of pharmacological and cognitive interventions for depression and anxiety. 2011 Neuropsychopharmacology.
SSRIと認知療法は抑うつと不安に対して有効である。先行研究からはこれらの治療法は情動情報の処理における認知バイアスを変容することによって作動すると示唆されている。本研究ではSSRIと認知的介入の併用効果を情動バイアスと外的操作に対する抵抗性を測度として検討した。62人の健常者は7日間のシタロプラムかプラセボに割り付けられ、さらに認知バイアスのコンピュータートレーニングのアクティブ群とコントロール群に割り付けられた。治療後において、標準化された情動処理バイアスの測度を得た。 被験者の外的ストレスに対する抵抗性はネガティブ気分誘導によって生じるネガティブ気分によって測定した。シタロプラムと認知バイアストレーニングの両方を受けた被験者はそれぞれ単独の治療を受けた群よりも情動記憶と分類バイアスの変化が少なかった。シタロプラムを受けた情動情報の記憶の程度は、被験者の気分誘導に対する抵抗性を予測した。これらの結果はSSRIと認知トレーニングの併用は不安やうつ病に関連した情動処理において単独治療の効果を減退させる可能性を示唆した。さらに言えば、これらの知見は治療の認知的変化に焦点を当てることで、精神的健康における治療方略の併用の発展を示唆するものであろう。
意外にも併用はあまり効果が無いようだ。うつ病ではないし、アナログでも無いので、確定的なことは言えないが。 どういう認知訓練が併用効果があるのか、薬物療法の作用機序との関連が明らかになっていくと良いと思う。
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