Depressive realism: A meta-analytic review 2012 Clinical Psychology Review
本研究は抑うつリアリズムの最初のメタ分析の報告である。本論文では75の関連研究と7305人の被験者を検索した。結果からは、全体的に小さな抑うつリアリズムの効果(d=-.07)を示した。しかし、抑うつ気分と抑うつの被験者(d=.14)と非抑うつ気分と非抑うつの被験者(d=.29)両方で強固なポジティブバイアスが示されて、このバイアスは非抑うつ気分と非抑うつの被験者でより大きかった。潜在的な媒介変数の検討からは客観的なリアリティの基準が欠如している研究(d=-.15:基準のあるものではd=-.04)と抑うつ症上の測定を自己報告式にしている研究(d=.16:構造面接を用いているものではd=-.04)はより抑うつリアリズムが顕著に現れた。方法論的なパラダイムもまた抑うつリアリズムの一貫性に影響していること(d=-.09~14)が示された。
抑うつリアリズムは教科書に載っているほど強固な現象ではないようだ。リアリティの指標は絶対的な基準と相対的な基準両方を測定する必要がある。
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