2012年8月20日月曜日

マインドフルネストレーニングは老年期の孤独と炎症誘発性遺伝子の発現を低減する:小規模な無作為統制試験

Mindfulness-Based stress reduction training reduces loneliness and pro-inflammatory gene expression in older adults: A small randomized controlled trial. 2012 Brain, Behavior, and Immunity

孤独な老人は炎症誘発性遺伝子の発現が増加しており、病気の罹患と寿命のリスクが増大している。以前からの行動的介入は孤独とその健康に対するリスクを低減しようと試みている。本研究では、8週間のマインドフルネスプログラムがウェイティングリストと比較して、老人の孤独と炎症誘発性遺伝子の発現を低減するかを検討した。予測と一致して、マインドフルネスプログラムは孤独を低減した。さらに、ベースラインにおいて孤独と炎症誘発性のNF-kB関連遺伝子の発現上昇が関連し、マインドフルネスはこの遺伝子発現を減少させた。そして、マインドフルネスはCRPを減少させる傾向がみらられた。本研究はマインドフルネスが老年期の孤独と炎症誘発性遺伝子の発現を低減する新しい治療であることを初めて示した。

心理的介入が健康を改善するメカニズムの中に炎症誘発性遺伝子の発現現象が媒介変数になっている可能性を示している。孤独という構成概念が炎症誘発性遺伝子の発現と関連していることを本当は前提としてはっきりさせなければならないのだろうが・・・。

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