Prefrontal dysfunction during emotion regulation in generalized anxiety and panic disorders. 2012 Psychological Medicine
不安障害における情動の制御障害のメカニズムはほとんど理解されていない。そこで、GADとPDにおいて情動制御遂行中の前頭皮質が不活性であることによって特徴づけられるという仮説を検証した。競合する仮説としてGADでは逆に前頭皮質が過活動であるという仮説も検証した。これは過剰なトップダウン制御を反映している。
22に人の健常者、23人のGAD患者、18人のPD患者はネガティブ画像に対する認知的再評価と維持を要求される課題を行い、fMRIの測定を行った。
GAD患者は日常生活におけるに認知的再評価の使用が最小であることが報告され、それは不安症状と機能的障害と負の相関を示した。fMRIの測定の結果から、健常者は認知的再評価と維持のいてどちらも患者らよりも前頭皮質の高い活動を示した。さらに、不安障害の患者では認知的再評価における外側前頭皮質と内側前頭皮質の活動は不安症状と機能的障害と負の相関を示した。GADとPDにおける情動制御障害は前頭皮質の活動低下の結果によってもたらされ、それはトップダウン制御の不足と一致する。前頭皮質と機能障害の相関は、情動制御における前頭皮質の失敗が高不安から不安障害への変遷の一部であることを示唆している。
自分の仮説を指示する研究だが、先を越された感は否めない。
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