2013年11月2日土曜日

チョコレートに対する注意バイアスはチョコレートの消費を増加させるー注意バイアスの修正研究



Attention bias for chocolate increases chocolate consumption - An attention bias modification study 2013 Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry

本研究はチョコレートの摂取と隠されたチョコレートを探す動機付けにより飢餓感を増加させる食べ物の手がかりに対する注意バイアスを実験的に操作して検討した。後続するチョコレートの接収に対する注意の効果を検討するため、新規注意バイアス修正課題(アンチサッケード課題)の最中にチョコレートに対する注意を、チョコレートに注目するか食べ物でない刺激に注目するか被験者に教示することによって修正した。チョコレートの消費は、飢餓感の変化と隠されたチョコレートの探索時間によって評価した。眼球運動の記録は媒介効果を検討するために実験的注意修正課題の最中の精度をモニターするために用いた。回帰分析は注意修正効果とチョコレート摂取や飢餓感、隠されたチョコレートの探索動機に対する修正の正確性の効果を検討するために行われた。結果からは、+1SD以上の高い正確性を示した被験者はチョコレートに対する注意を向けたときに、チョコレートをより摂取し、食べ物でない刺激に注意を向けたときは摂取は少なかった。対照的に正確性が-1SD以上少ない被験者は逆の結果になった。飢餓感の修正や隠されたチョコレートの探索時間の操作は影響が見られなかった。今回はチョコレートを刺激に用いたが、他の食物でも同様の効果が見られるかは一般化できない。これらの結果は食物に対する注意と食物の摂取のつながりに更なる証拠を与える物である。

アンチサッケード課題とは、刺激が提示された方向とは逆の方向を注視する課題である。ちょっと面白いので、この研究のことは覚えておこう。

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