Fear is only as deep as the mind allows: A coordinate-based meta-analysis of neuroimaging studies on the regulation of negative affect 2011 Neuroimage
ヒトはネガティブ感情や恐怖をコントロールする能力を持つ。しかし、感情制御の能力が異なる体験の領域を通して共通の神経メカニズムに依存するもんかどうかは明確になっていない。ここでは我々は恐怖消去、プラセボ、認知的感情制御といった制御に関する脳活動の共通性を同定することを試みた。座標ベースのメタ解析を用いて、我々は被験者がネガティブ感情を減少させたときの活動上昇と活動低下する領域を明らかにしようとした。結果からはVMPFCが共通してネガティブな情動反応をコントロールし主観的な不快感を減少させることが示唆された。ネガティブ情動の減少は左の扁桃体の活動減少に伴って生じていた。最後に、恐怖消去では見られなかったがプラセボと認知的感情制御における鎮静効果はACCと島の活動上昇に伴うものだった。まとめると、我々のデータはVMPFCが、不快感感情処理システムをになう系統発生学的に古い構造におけるネガティブ情動反応を制御する恐怖や不快感の概括的なコントローラーであることを強く示唆した。さらに、高次の制御方略は情動的イベントに効果的に対応するために、さらに補足的に神経のリソースを必要とすることが示唆された。
“Fear is only as deep as the mind allows”は何かの格言らしいが、恐怖はヒトの主観だからどの程度恐怖を感じるかはヒトの心しだいということか。VMPFCは共通のネガティブ情動のコントローラーということだが、むしろ制御方略の違いは他の領域からVMPFCへの影響にあらわれるのかもしれない。
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