Grounding emotion in situated conceptualization 2011 Neuropsychologia
Conceptual Act Theory of Emotionによると、状況を理解するために用いられる状況の概念化は感情体験を左右すると言われている。我々は2つの仮説を検証するための脳機能画像実験を行った。仮説1:異なる状況の概念化は異なる状況における同様の感情を異なる形式で生み出す。仮説2:状況の概念化の構造は、感情状態一般にかかわる脳部位に分布する多様な回路から生じる。これらの仮説を検証するために、ある状況における被験者の感情体験を操作した。各試行において、被験者は自身を身体的危険か社会的に評価される状況に没入し、恐怖や怒りを体験するようにした。仮説1に基くと、同様の感情における脳の活動は先行する状況によって機能が異なると考えられる。仮説2に基くと、重要な脳活動は現在の状況での感情と関連した概念処理を反映しており、感情の基盤にある多様な回路から引き出されるものと考えられる。結果からはこれらの予測が支持され、状況の概念化を生み出す構造のプロセスが示された。
この種の研究では稀なほど長い論文。あまりきちんと読めていないが、実験パラダイムは面白いと思う。ある状況をどのように概念化する、どのように意味づけるかという過程は高次の認知機能や心の理論とも関連しそうである。実際に脳活動も概念化に関して良く心の理論でいわれるような脳部位が活動しているようだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿