2012年1月25日水曜日

不安感情の生成と調節を支える一時的、持続的神経信号の相互作用

Interaction Between Transient and Sustained Neural Signals Support the Generation and Regulation of Anxious Emotion. 2011 Cerebral Cortex

不安感状は一時的な恐怖反応と持続的な不安があり、先行研究ではこれらのシグナルは異なる神経回路によって支えられていることを示唆している。本研究ではブロックーイベント混合モデルの情動喚起パラダイムを用いて55人の健常者に同時に一時的、持続的不安を測定することで、これらの潜在的に異なるシステムの相互作用を検討した。結果からは、情動処理に関わるネットワークの構成要素は、一時的不安と持続的不安にそれぞれ特異的な反応を示した。扁桃体と中脳は一時的不安にのみ反応し、腹側前脳部と島前部は課題によって喚起された不安にポジティブに跡をつける情動的文脈の中で持続的な活動を示した。少ない不安の状態は、腹内側前頭前野の持続的活動と関連していた。さらに、腹内側前頭前野は不確実性に対する不耐性のスコアが高いほど活動が低下しており、この領域の不活性は脅威刺激に対する扁桃体の一時的活動の増加と関連していた。本研究は時間的スケールを通して一時的不安と持続的不安の相互作用の脳回路がどのように関わるかを示し、一時的不安症状と持続的不安症状によって特徴づけられる臨床症状の調節障害の異なるメカニズムについて示した。

この論文の課題が今行っている実験課題と少し似ていた。一時的不安と持続的不安をどのようにデザインするのか論文だけでは理解できなかったが、自分でも出来るようになりたいと思った。

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