2012年1月31日火曜日

強迫性障害におけるfMRIパターン認識

fMRI pattern recognition in obsessive-compulsive disorder 2012 Neuroimage

強迫性障害は症状と関連した非特異的情動刺激に対する神経活動の調節障害に特徴がある。本研究では、恐怖刺激、不快刺激、中性刺激の認識においてOCDと健常者の脳活動のパターンを解読できるか検討した。さらに、脳活動のパターンの違いがOCD
と健常者を分類できるかを検討した。2種類の分類解析を行った。解析1ではそれぞれの刺激における脳活動のパターンから被験者が視認した刺激を分別した。解析2ではサーチライト解析によって局所脳活動パターンから診断的分類を行った。解析1では両群において恐怖刺激と中性刺激を分類することとが有意な精度で可能になり、不快刺激と中性刺激の分類は健常者の方が有意に精度が高かった。解析2ではOCD患者のOFCと尾状核において診断情報を得ることが出来た。これらの領域における分類精度は100%であった。結果をまとめると多変量パターン分類解析を用いることでOCDにおける信頼できるバイオマーカーを見いだすことが出来た。

全脳でパターン解析を行うよりも、症状喚起課題に関連した脳領域においてパターン解析をした方が分類精度は高まるようだ。

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