2012年1月28日土曜日

不安と抑うつに対する短縮版Transdiagnostic インターネット認知行動療法のオープントライアル

An open trial of a breif transdiagnostic internet treatment for anxiety and depression. 2011 Behavior Research and Therapy
本研究は短縮版TransdiagnosticインターネットCBTの効果を検証した。この短縮版ではオリジナルの物と同じCBTの中核スキルを含んでいるが、8から5セッションに短縮し、治療期間を10週から8週に減らした。32人の被験者が参加し、大きく分けて大うつ病性障害、全般性不安障害、パニック障害、社交性不安障害出会った。被験者はオンラインの教育セッション、ホームワーク、毎週の臨床心理士とメールによるコンタクトを受けた。81%の被験者がプログラムを完遂した。治療直後と3ヶ月後のフォローアップデータはそれぞれ28人と32人から受け取ることができた。被験者はDepression and Anxiety scale、PHQ-9、GADにおいて有意な改善が見られ、それぞれのフォローアップにおける効果量は1.05,0.73,0.95であった。被験者はこの手続きに対して高い需要性をオリジナルバージョンと同等に示した。一方で、臨床家が被験者に費やす時間は短縮版で平均44分に対してオリジナル版は84分であった。これらの結果はTransdiagnosticインターネットCBTの効果を支持する物であり、短縮版が有効であることを示唆した。

不安とうつなら何でもありのTransdiagnosticCBTだが、集団療法で実施可能だろうか?集団で実施可能なら現場でも実施でき、実験やfMRIを行うこともできそうだ。まだその段階には至っていないのか、インターネット形式で発展させるつもりだろうか?

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